−15000HIT記念 Original Short story−
三国志・蒼天録 〜花壇弄り〜

by KAGURA


 日本にある蒼天市では、様々な学校が蒼天市を自分たちの学校のモノにする為にと群雄割拠していた。
 魏連合軍の曹操。
 蜀連合軍の劉備。
 呉連合軍の孫権。
 熾烈な戦いの幕が開けたのだった。


 蒼天市内にある、蜀連合軍の本拠地である成都学院では、園芸の作業をしていた。
 これは、劉備の勅命で『花が一杯咲いていたら綺麗でしょ』と云う事からだ。
「ふう、関さん・益徳さん。終りましたか?」
「劉備さん。流石に、まだ……」
「そうだぜ。関姐も俺も働いているのに、孔明は如何して働いていないんだよ〜」
 張飛は、劉備の働いているのを色々なカメラで盗撮としている孔明を睨み付けて言う。
 その視線に気付いて孔明は、羽扇を張飛の方に向けてこう言った。
「――私は、劉備さまの働いているお姿を撮ると云う大事な仕事をしていますから」
 言いながらも、カメラのシャッターを押すのを止めないのは劉備に対する「愛」からだろう。

劉備―玄徳(女性)……成都学院のトップ。髪型は短髪の黒髪。顔は童貞で背は少し小さいがそこが良いとかで人望を集めている。
               何処か抜けている天然。曹操・孫権とみんなに内緒で、メールをしている。

関羽―雲長(女性)……成都学院五虎守護者のトップ。髪型は長髪の黒髪。顔は大人びており、女生徒に絶大な人気がある。背も高い
               劉備・孔明をつっこむ役割。益徳のバカさにホトホト困っている。

張飛―益徳(女性)……成都学院五虎守護者の二番目。髪型はツインテールの黒髪。顔は少女だが、バカにすると半殺しにあう。
               頭は悪く「山」「川」の漢字も書けない。

諸葛亮―孔明(女性)……成都学院の参謀。髪型は長髪の黒髪。ミステリアスな女性。天下の奇才。
                劉備にストーカーしている所を、見付かる事三回。参謀になる(三顧の礼)
                劉備ラブ。嫉妬心を強く、劉備を殺そうとした周瑜を呪いを掛けて殺した。

 花壇の作業は、未だに終わっていない。
 数年手入れをしていない所為だろうが、ここは校門の前である場所的には最適だ。
「本当に如何してでしょうね」
「う〜ん、成都学院の古参の法正に聞いて見ましょうか」
 もしかしたら、曰く付きの花壇かも知れない。
 そんな事を言い合っていると、益徳が叫んだ。
「お〜い、劉備姉さんに関姐。タイムカプセルが出たぞ〜」
「……劉備さん。行って見ましょう」
「は…はい」
 張飛の叫んだ方向に向けて、二人は向かっていた。
 すると其処には、タイムカプセルでは無く「不発弾」が花壇の中に置かれている。
 まず初めに、うろたえたのは劉備だった。
「…如何しよう〜〜。先生に知らせないと!!」
「落ち着いて下さい。この学院の教師が「不発弾」程度で動くとでも?」
「………思いません」
 この学院の教師は、生徒の事は「生徒会」に任せている。
 教師は授業を教えるだけである。
「孔明ちゃん。何か策はありますか?(ウルウル)」
「はい。これを樽に入れて許都学院に「中原制覇祝い」と書いて送ります。そこで爆発をして、許都の勢力ダウンを狙います」
「孔明? 本気ですか」
「私は何時でも本気です」
 関羽の問いに、平然と答える。
 それを聞いて関羽は、自慢のハリセンで孔明を叩いた。
「ハァハァ。如何します。「不発弾」を此の侭にして置けれません」
「俺に良い案があるぜ。叩いて爆発をさせよう」
「こんの阿呆が〜〜〜!!」
 関羽のハリセンビンタ×20が張飛に当り、その衝撃で気絶した。
「あ…あの、関さん。樽に入れて川に流すってのは如何でしょう? 海に出たら爆発しても対して被害が出ません」
「そうしましょう」
 関羽は、劉備の策に同意して樽に「不発弾」を詰め込み、川に流した。
 それを見送りながら。
「……花壇の作業中止にしましょう。変な物が出て来たら嫌ですから」
「関さんが、そう言うなら――」
 少し残念そうに言ったのだった。



 その後、樽(不発弾)の行方はと云うと……

 呉連合軍の本拠地である建業学院付近を流れる川に樽はプカプカと浮いた流れていた。
 ひれを見ていた呂蒙と甘寧の二人が小石を使い流れている樽に当てようとしている最中だ。
「……はっ!!」
 まずは呂蒙の小石を投げた。
 しかし、その小石は樽から外れて、普通では起こらない位の水飛沫が起こる。
「くそっっ、外れた」
「当たり前だ。集中力が足りねえ。俺が手本を見せてやる」
 甘寧は、明鏡止水の領域に入った。
 たぶん、甘寧の耳には物音一つ入っていないだろう。
 刹那の瞬間。甘寧は、小石を樽に向けて放つ。
 その小石は、樽に直撃をして爆発した。

ドォォォン

 川を埋め尽くす位の大きな爆発の光り。
 その後で、大量の水が空から降って来た。
「……な、何が入っていたんだ。あの樽に」
「さ…さあな」
 二人は唖然としていた。
 その後、孫権からの説明を求められたが説明をする事は出来なかったとさ。


END



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