−6000HIT記念 DADDYFACE Short story−
ドッチの料理でショー

by KAGURA

 神城高校で、ある番組の収録が行なわれていた。

「さぁ、第一回・ドッチの料理でショーが始まろうとしています」

 生徒会長の幽が高らかに叫んだのだった。

「第一回は、草刈美貴さんと草刈美沙さんの料理対決が始まります。
 そして、審査員は草刈雪人さん、草刈幸貴さん、草刈愁さん、草刈美月さん、草刈沙貴さん、
草刈美緒さんの六名が審査員です。
 引き分けの際には、樫緒さんの推薦で八剣九曜さん(体に幾つもの鎖と口にはガムテープが施されている)が審査をします!!!」

 審査員の席に、草刈家の面々が首に首輪を巻かれながら、暴れていた。

「・・・離せ〜〜〜。死にたくね〜〜〜」

「くそ、瞬間移動が出来ない・・・」

「ううう〜〜、ダブルスイッチが入らない

「むうむうむう、れにいなむうむうむう(死にたくない、誰でも良いから此処から助けてくれ)

 などと、呻いていた。この首輪は、咒器「結城・天使の力を封じよう1号機」である。

「・・・そして、解説者は四天王・神代親子でお送りします」



 傍観席では、四天王・生徒会役員・神城親子・神楽天人・神崎彰子が見学をしていた。

「ねえ、沙耶ちゃん。今日の生徒会長っておかしくない」

「・・・・そうですか」

 亮の言葉に沙耶が何気に答えた。

「天人さん。どちらの応援をしますか?」

「・・・俺は、引き分けと思うな」

「??????」

 天人の出した答えに、彰子は意味が分からなかった。

 などと、何人かは楽しく喋っていた。



 幽は、材料の説明をしていた。

「え〜と、材料はですね。師匠が「亜空間釣り」で釣った存在とカレールーだけですから」

 口の裂けた魚や、神話に出て来る龍みたいな存在が沢山居た。審査員は、死を覚悟したのである。(笑)

「両選手の言葉を聴いて見ましょう」

「美貴ちゃん、負けないからね」

「・・・自分の娘に負けるほど、衰えてないわよ」

 審査員席からは、「頼む、衰えていてくれ」と懇願するような目が向けられていたが、気付かなかった。

「じゃあ、用意スタート」

 地獄の時間がスタートしたのであった。





 そのころ、亜空間では幽(本物)が漂っていた。

「くそ、まさか師匠に「亜空間系縛妖陣」に封じられるなんて・・・」

 幽は、師匠の伏儀に「亜空間系縛妖陣」(亜空間に敵を封じる陣)にふうじられたのだった。

「・・・・・・亜空間を出るには、広域系破壊術で綻びを作るしかない・・・か」

 幽は、脱出の仕方を思い出すと「変神」をしたのだ。



≪イザナギ流・双龍激閻(そうりゅうげきえん)≫(光龍・黒龍を一定の場所に落す技)



≪九頭竜・三閃(さんせん)≫(幽のオリジナル。氣砲を三つに分けて撃つ技)



≪九頭・天地竜破砕(はさい)≫(幽のオリジナル。空間を破り砕く技)



≪九頭・天地竜杞憂≫(美緒のオリジナル)



 幽は、自分の持てる技の全てを使い、亜空間を破るのに氣と精を限界まで使う事になるのだ。





 そのころ、元の世界では凄い事に為っていた。美貴は、包丁を使いまな板まで切り鍋に入れていた。美沙は、珍獣などを使い、料理をしていた。

「・・・なあ、美月。俺の気のせいか。まな板まで鍋に入れている様な気がするのは・・・・・」

「・・・・・・・」

 美月は、遺書を書いていた。しかも、ちゃんと筆ペンを使い行書で書いていた。

「み・・・美月」

「兄さん・・・。一緒に死んでくれる?」

 雪人は、何も答えなかった。





 美貴は、鍋を煮込んでいた。

「え〜と、コショウと塩と白ワインを入れて、竜の肉をいれて・・・」

 美貴は、特大の鍋に、「亜空間釣り」で釣った魚類・獣類を複数に入れたのである。しかも、石炭・炭等も入れていた。

 しかも、自分は味見をしないので作るからタチが悪い。



 美沙は、世界一珍しい材料を使い作っていた。

「ふふ〜ん。美貴ちゃんには勝たせてもらうわよ」

 鍋には、この世の物とは思えない材料が入っていた。



 審査員室では、遺書の準備と親しい人への最後の電話やメールを送っていた。

「もしもし、華蓮か?」

『・・・そうですけど。お兄様、何の御用で』

「・・・生きてたら・・・・デートをしような   ガチャ」

 愁は華蓮に連絡をし、沙貴は零に電話して数分話した。



 美月は、優夜に電話をした。

「・・・優夜」

『み・・・美月か。何の様?』

「・・・・冷たい態度で今まで当ってゴメンね」

 美月は、言いたい事を言うと携帯を切ったのである。



 幸貴は、舞に電話をしたのである。

「・・・舞ちゃん」

『あっ、幸貴さん。何の御用でしょう?』

「・・・もし、生きていたら、美味しいご飯を食べよう」

 幸貴は、舞に電話をして、覚悟をしたのである。



 傍観席では、審査員が哀れな気持ちで満ちていた。

「ウッ・ウッ・ウッ。審査員さん達が哀れに為って来ました」

「・・・そうだな」

 彰子と天人が悲しそうな顔で言った。

「・・・8500億ぐらいは取りたいな。まあ、1280億/1は絶対に取るがな クッ・クッ・クッ」

「神人さん。FTIからなら、50兆までは取れますよ」

 二人は、算盤をとり計算をしていた。

 その後ろで、櫂と亮は二人ともこう言った。

『外道・・・』



 そんな事をしていると、美貴と美沙の料理が出来た。

「美貴さんの作った料理は「ちゃんこ鍋」、美沙ちゃんが作ったのは同じく「ちゃんこ鍋」です」

 幽(伏儀)が何食わぬ顔で言ったのだ。

「さぁ、審査員の七名に試食してもらいましょう!!」

 幽(伏儀)が高々に叫び、審査員の席に黒鍋(美貴サイド)と白鍋(美沙サイド)に置かれたのである。

「さあ、食べ・・・・」

『バキ・・・』

 幽(伏儀)が開始の合図を送ろうとすると、上空の空間が破壊されたのである。

 そこからは、下半身・右腕が消滅している幽(本物)が居た。

「し・・・師匠。よくも亜空間に閉じ込めてくれましたね〜(怒)」

「マジかよ。亜空間を自力で破るなんてな・・・・」



≪イザナギ流・光牙≫(光の龍を相手に向けて撃つ技)



 幽は、残った精を使い「光牙」を撃った。

 しかし、伏儀は片手で受け止めたのである。

「枯れ果てた精で撃った「光牙」が効くと思ったか・・・・幽!!」

 伏儀は、幽の元に飛躍して何処か行ったのである。



 審査員は、安心していた。解説者の幽(伏儀)が居なくなったのだ。食べずに終わるかと思ったのである。

「伏儀さんが、居なく為ったッスから僕が司会をするッスね」

『・・・・・・』

 審査員の希望は、誠二の放った一言で絶望に代わった。

 審査員は、覚悟を決めて食べたのである。

『!!!!!!!!』



美緒は、全身痙攣・白目・内蔵圧迫etc etc・・・

九曜は、全身痙攣・内臓圧迫・脳内麻痺etc etc・・・・

美緒・九曜以外は、全身痙攣・内臓圧迫・脳内麻痺・筋肉障害・神経(感覚)麻痺etc etc・・・



 女性陣は白鍋を食べ、男性陣は黒鍋を食べて、七人目である九曜は、両鍋を食べたのである。

「・・・おい、美沙っち。コイツらの命を150兆で買わないか?」

「出来るの?」

「当たり前だ。俺は、BJ以上の腕前だぞ」

「・・・お願い」

 美沙は、神人に食べた人の看病を頼んだのである。



 出番の無かった鷲士はと云うと、ラムダンの地下で悠と一緒に居た。

「・・・鷲士爺ちゃん。良かったな」

「雪人達には、悪いけどね・・・・」

 悠は、今回の事をいち早く知って、鷲士に教えたのである。

「・・・母さんと、婆ちゃんもチョットは上手く為って欲しいよ」

「そうだね」

 二人は、シミジミと語っていたのである。





〜診断結果〜

草刈雪人:二ヶ月の入院   草刈幸貴:二.五ヶ月の入院  草刈愁:一.二ヶ月の入院

草刈美月:五ヶ月の入院   草刈沙貴:三ヶ月の入院  草刈美緒:三週間の安静

榊原幽:二週間の安静  八剣九曜:一年・五ヶ月の入院






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