Short Short 劇場
<<斬魔大聖デモンベイン>>
第14幕
『鏡』
「ニトクリスの鏡!」
「おぉ……妾の助力無しに魔術を行使できるようになってきたか! それにしても……何故にニトクリスの鏡を? どうせならバルザイの偃月刀か、ロイガーとツァールでも召還した方が戦いには楽だぞ?」
「いいんだよ、これで」
「………?」
首を傾げるアルだったが……数日後……
「は〜い、完成ですぅ!」
「……相変わらず洒落にならんな……」
「はぁぁ……お姉さま……」
「大十字様…相変わらずお美しい……」
「九郎ちゃん、段々気に入ってきとるやろ? ……その、女装」
「それで、一体何の目的があってわざわざソーニャ達に女装を頼んだのです?」
「フッ……それは……ニトクリスの鏡ッ!!」
辺り一面を煌びやかな鏡が取り囲む。
驚く周囲の視線に酔いながら、そっとその鏡に向かってポーズを決める九郎。
「………フフ…美しい……」
「って、そんな事のために魔術を使うなぁぁぁぁぁっ!!」
アルの叫びが覇道邸内に響き渡った……