−歌パロShort story−

『Yes−No』
by Sin

 綺麗だ…
 言葉に出来ないまま、心の中で何度も呟く。
 僕は目の前にいる君の姿に見惚れているんだ…

 不意にかけられた言葉。
 今なんて言ったの? 他の事考えて、君の事ぼんやり見てた。

 好きな人はいるの? そんな事を聞いてみる。
 答えたくないなら、聞こえないふりをすればいい。

 僕の心は君に聞きたい事でいっぱいなんだ。

 君を抱いていいの?
 好きになってもいいの?
 君の心は今…どこにあるの…?


 言葉に上手くできない想い…もどかしくて仕方ないけど、君の事ばかり気になるんだ。
 ほら、また笑うんだね。ふざけているみたいに。

 風が君の香りを僕の元へと運んでくる。

 その度に僕の心で君への想いが溢れてるんだ。

 君を抱いていいの? 好きになってもいいの?
 そんな想いと共に…夏が通り過ぎて行く…

 時間は音を立てずに、僕達を包んで流れて行く。
 君はちょっと震えて身体を竦ませたね。

 そうだね、少し寒くなってきた。

 一緒にいられた時間が幸せ……
 僕はいつもそう思う。

 だからいつも帰り際に君に伝えるんだ。
 今日はありがとう。明日、また逢えるね。

 そんな言葉を交わして、僕達は見つめ合う。

 なにも聞かないで…
 なにも見ないで…

 君を悲しませるようなものがあっても、なにも見ないでいて…

 君を抱いていいの?
 君の心は今、どこにあるの?

 君を…好きになっても……いいの……?

 Yes…それとも、No…?

 質問も……答えも……僕の胸の中でくるくる回り続けていた……



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