−歌パロShort story−
a tear's waltz
by Sin
覚えているかい? この坂道で出会った日を……
桜が舞っていた学校に続くこの道で、初めて君と出会ったんだ……
遅刻する度に授業をサボる俺に、君は怒りながらもその日のノートを差し出してくれたんだよな……
……たった一夜きりの君との時間……
突然決まった転校に、「そばにいて」と泣き続ける君を抱きしめた……
帰り道、よく通った喫茶店……
テーブルを挟んで、よく君とふざけあったよな……
あの店も、今は高層ビルに変わっているけど、俺の胸にはあの時の思い出が、
色褪せずに焼き付いているよ……
……たった一夜きりの君との時間……
「またきっと会えるよ」と、口づけを交わした……
あれから随分経ったけど……それでも……俺は……あの頃の思い出を忘れはしない……
たとえ何年過ぎたとしても……またきっと会えると……今も願っている……
そう……きっと会えると……星に……願っている……
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