Short Short 劇場
<<斬魔大聖デモンベイン>>

第12幕
『意気投合』

「ええい! 人間の小娘が何をさっきから偉そうに! 妾こそ、最高位の魔道書『死霊秘法』!! 汝のような貧弱な想像力しか持ち合わせておらぬ、哀れな小娘には理解すら出来ぬのであろう!! 魔道書は必ずしも『本』という形態をとる必要はない! 妾ほどの魔道書となれば、命を持ち、魂の器たる肉体を持つものなのだ! 汝の狭い常識に妾を当てはめるな! 甚だ不愉快だ!!」
「小娘小娘って! いったいどっちが小娘ですか!?」
「だからそれが貧弱な想像力と狭い常識だと言っておるのだ! 見た目ばかり惑わされおって!! 20年も生きて居なさそうな汝なぞ、千年以上もの悠久を生きた妾にしてみれば、小娘以外の何物でもないわッ!」
「このっ…!!」
「瑠璃お嬢様、アルたん……そのくらいで……」
「貴方は黙っていなさい!」
「たん!? ………たんはやめろ! 図体ばかりでかい小娘が!!」
「小娘……? こむすめ……小娘……小娘……小娘小娘小娘小娘……」
「マ、マコト? え、えっと……」
「小娘……小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘小娘」
「お、おい、止まれ」
「こむす………あ、あああああああああああああああああああああああああっ!!」
「ひぃっ!?」
「――――っ!?」

「………飛んでしまうかと思いました……」

「「十分飛んでいたわっ!!(いましたわっ)」」

「で、結局誰が一番小娘だって?」
「………お嬢様……アルたん……」
「………あ、貴方に、譲って差し上げますわ……」
「う、うむ、汝にこそ相応しい」
「………フフ……フフフフ……」

「「―――――――――――――――――――っ!?」」

「フフ……フフフ…フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ…」


「「こ、怖すぎるっ!(ますわっ!)」」

 ――この時、瑠璃とアルは始めて意気投合した。


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